ノーベル平和賞の意味【劉暁波氏ノーベル平和賞受賞】

>劉氏に平和賞、放送中のテレビが突然真っ黒に



私は国家権力によるメディア規制は一切支持しません。
従って、中国共産党当局の手段を支持するものでもありません。


更に言えば、中国と言う自称「社会主義」国家を社会主義に基づく国とも認識していません。
中国共産党による単なる独裁国家だとみなしています。


ノーベル平和賞は、ノーベル賞の中でも「たいしたことない」というか、
非常にうさんくさい人物が受賞していることでもある意味著名でありますが、
 ※ベトナム戦争で米国を圧倒的に支持していた佐藤栄作、労働者を裏切ったワレサ
   常に怪しい勢力に利用されるダライ・ラマ14世、偽善者オバマなど(;´Д`)
様々な国や地域で弾圧されている反体制派や人権活動家を勇気づけている点においては
一定の支持をしても良いと考えています。


ところで、劉暁波氏ですが、筋金入りの活動家なんですよね。

いまだに獄中にあります(懲役11年ですよ)。
有名な「六四天安門事件」の時、
CIAの手引で逃亡した柴玲、今や中国の貴賓待遇の李録なんかとは大違いです。


アメリカ等の海外という安全圏を地盤にして中国政府への反体制活動をしている方々や、
日本の右翼勢力に利用されるウーアルカイシ氏らに対しては、
私はやや懐疑的な思いを抱いていますが、
まずは中国共産党の独裁体制自体に抵抗という点で協同して欲しいと願っています。
日本や台湾の右翼に利用されたり、内部闘争をしている場合じゃないでしょう…。
  ↓
【御参考】
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010100900231
時事通信 2010/10/09-15:38)
劉氏への平和賞授与を批判=在米中国民主派の魏京生氏
 【香港時事】9日付の香港紙・明報などによると、中国民主化運動の著名な活動家、魏京生氏(米国在住)は8日、ノーベル平和賞受賞が決まった劉暁波氏について「反体制派の主流ではなく、政府に妥協的な態度を取ってきた」と批判し、平和賞は投獄中の人権活動家の胡佳氏や高智晟氏のような人物に授与すべきだと語った。
 胡氏は劉氏と同様、獄中にあり、高氏は投獄されていないが、弁護士資格を剥奪(はくだつ)されている。魏氏自身も一時、平和賞の有力候補といわれたことがある。



http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101009-OYT1T00151.htm
劉氏に平和賞、放送中のテレビが突然真っ黒に
(読売新聞 - 10月09日 09:04)

自ら撮影した劉暁波氏の写真を手に、北京で記者会見する妻の劉霞さん=関泰晴撮影

 中国の民主活動家・劉暁波(りゅうぎょうは)氏のノーベル平和賞受賞は、「21世紀の超大国」を目指す共産党政権の威信を失墜させる痛烈な一撃となった。
 しかし、党に、独裁放棄の選択肢はない。国内にくすぶる民主化要求が受賞で勢いづくのを防ぐため、これまで以上に徹底的に封じ込める方針だ。
 8日午後5時(日本時間同6時)ごろ、劉氏の平和賞受賞を伝えていたBBCやNHKなど外国テレビ放送の画面が、突然、真っ黒になった。国民に劉氏受賞のニュースを見せたくない当局が放送を遮断したとみられる。連日、大々的にノーベル賞関連ニュースを報じてきた中央テレビや新華社通信など国営メディアも一斉に沈黙した。
 共産党のショックの大きさがうかがえる。
 同日、劉氏の妻、劉霞さんが住む北京のマンション前には、100人以上の外国メディア記者が詰めかけたが、20人前後の警官が敷地内への立ち入りを禁じた。
 ほぼ軟禁状態にあるとみられる劉霞さんに代わり、友人が、「賞は劉暁波一人のものではなく、08憲章の支持者すべてのもの。中国政府がこの問題を直視するよう願う」などとする夫妻のメッセージを発表した。
 駆けつけた支援者の一人は、「国内にとどまって民主化を訴え、命を懸けて活動を続ける人々の存在を世界が認めてくれたことを意味する」と涙ぐんだ。
 08憲章に署名したという北京の男性は「中国の民主化にとって最初の勝利だ。政治改革を求める数千万人の声が劉暁波という一人の人物の努力を通じて、国際社会に届いた。自由と民主は必ず勝つ」と力を込めた。(北京 佐伯聡士、関泰晴)