うさんくさい厚生労働省M元局長【おとがめなしはおかしい】

>村木元局長、内閣府の政策統括官に決定


郵政不正事件において、
大阪地検特捜部の非常に杜撰な捜査によって、
村木厚子厚生労働省元局長の無罪は確定した。


更には捜査段階において、大阪地検の組織ぐるみとも言うべき
文書偽造(地検側は「証拠隠滅」との言い逃れをしているが)が明らかになり、
いちやく村木厚子女史は「検察権力の犠牲」という、いわば「時の人」となったのであった。


しかしながら彼女の部下はいまだに公判中である。
つまり、彼女の部下だけが生け贄にされ、
高級官僚の関わった汚職事件については、いつもの下っ端の尻尾切りがなされるのだろうか。


私企業ではおそらく例外なくそうだが、
部下が上司の承認を得ずに業務を行うことなど不可能である。
ましてや公的機関(役所)のようなガチガチの組織において、
部下という地位の職員が、上司の指示や監督下の外で業務を行うことなど無理である。


要するに村木元被告が、部下の作成した書類を把握していなかった可能性は、
まず全く有り得ないと考えざるを得ない。
いったい誰が、承認の印鑑を捺していたのであろうか?


別に郵政汚職事件の責任を一官僚に押し付けても仕方のないことだし、
この事件の裏側には、当時の自民党政権の動きがあったのだと考えてはいる。
更には、そういった真相を追及しない現在の民主党政権の甘さという問題もある。


しかしながら、村木厚子女史の行った(正確には「行わなかった」?)ことは、
確かに刑法には触れないのかもしれないが、
部下が印鑑を勝手に用いたという証言があるにしても、
やはり部下の監督責任ということにおいて、
彼女には、国家公務員法や国家公務員倫理法、人事院規則、
あるいは、定められているとすれば厚生労働省の内規に従った
懲戒処分が科せられるのが妥当ではないだろうか?


何ら「おとがめなし」は全くおかしい。
それどころか、何時の間にか彼女は「内閣府の政策統括官に決定」である。
まあ、公判中に厚生労働省で働けなかったことが「おとがめ」だったのかもしれないが…。


話は変わるが、村木厚子元局長は、
あの悪法「障害者自立支援法」の立法化のために
何やら動き回っていた(=事実上の作成者)というウワサもある。


全くもってうさんくさい限りである…。



http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100924-OYT1T00366.htm
村木元局長、内閣府の政策統括官に決定
(読売新聞 - 09月24日 11:07)
 政府は24日の閣議で、郵便不正事件で無罪が確定した厚生労働省村木厚子元局長を、内閣府の政策統括官(共生社会政策担当)に起用する人事を正式に決定した。発令は27日付。
▽政策統括官(共生社会政策担当)
 村木厚子氏(むらき・あつこ)78年高知大理。厚生労働省雇用均等・児童家庭局長。高知県出身。54歳。