在日米軍(日米安保)の存在意義から問わなければならない

>首相 徳之島移転に協力要請へ

このバカ首相はいまだに分かっていないようなので敢えて書きますが、東アジアをめぐる軍事的な状況は、かつての冷戦時と、現在とでは大きく変わっています。


冷戦時は、仮想敵国としてソヴィエト連邦という超大国があり、安保条約(在日米軍自衛隊)にはそれに対抗するための「抑止力」という名目がありました。
まあこれはあくまでも名目であり、実際の日本はアメリカの前線基地の代替、あるいはベトナム戦争時には兵站として使われましたよね。
現実においては、あれ、抑止力という名目は?(;´Д`)という状態でした。
結局はアメリカの東アジアにおける軍事背略の一端を担うだけでした。


80年代末に冷戦構造が崩壊した時に、安保条約の見直しを日本はすべきだったのでしょう。日本は「抑止力」という名目を楯に、アメリカと話ができたはずです。にも関わらず、ずるずると安保体制を維持・継続し、現在ではアメリカの主張する「テロとの戦い」という軍事戦略の一端を担わされています。
旧ソ連への抑止力」であったはずのものが、何故かアメリカの戦争の片棒を担ぐ状況。湾岸戦争からイラク戦争、現アフガン戦争において日本は完全にアメリカの兵站となってしまっております。


東アジアにおける軍事的な緊張が「ない」とは私は思いません。
しかしその緊張の原因の、そのまた原因をつきつめると、結局は、在日米軍の存在と、自衛隊の存在でしょう。
中国の脅威を喧伝するアタマの悪い人々がおりますが、中国の脅威なんて、かつての旧ソ連と比較すれば微々たるモノですよ。北朝鮮の(個人によるテロの危険性を考えても)軍事的脅威はほぼ皆無です。あの国は戦争を始めたら国がつぶれるので、ああいう訳の分からん外交を展開しているのでしょう。


中国や北朝鮮の脅威を煽る「ネットで真理を知った」あめでたい方々は、冷戦時代に旧ソ連軍による大韓航空機撃墜事件や頻発していた領空侵犯を知らないのでしょうか?あの頃の方がよっぽど緊張状態でしたよ。中国潜水艦が日本領海内を通ったとかで大騒ぎなんてバカですわ。そもそも自衛隊人民解放軍には交流があるし…(;´Д`)
 *「日中平和友好条約」も知らなかったりして(;´Д`)
   http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_heiwa.html
更に言えば現ロシア軍関係者が自衛隊に視察に来ていますが、旧ソ連軍と視察などの「交流ができた自衛隊関係者がいた」という事実を私は知りません。


要するに冷戦時代とは大きく時代は変わっているのですよ。
ミリタリーバランスもそこから考えないとあかんのとちゃいますか?


むしろ日米安保を背景としたこれまでの自衛隊の軍事力の増強によって中国や北朝鮮(あるいは韓国)を刺激していることは間違いありません。
日本が中国や北朝鮮を刺激し、中国がインドやベトナムを刺激し、ベトナムがタイを刺激し、タイがマレーシアを刺激し、マレーシアがインドネシアを刺激し、インドがパキスタンを刺激し、と各国が軍事力増強をはかる悪循環が続いています。
国レベルだけでなく、アフガンやイラクもムチャクチャです。
元をたどれば、その本当の原因はアメリカの軍事戦略なのでしょう。


アメリカにとっての日米安保の存在意義は、かつてのものとは当然変わっていると考えるのが自然です。
冷戦構造が崩壊したのですから、
唯一の軍事超大国としてのプレゼンスを世界各国において維持し続けたい、これが正直なところじゃないでしょうか。


鳩山は普天間基地移転の問題で
>「全身全霊で、命をかけて、職を賭す思いで連日努力している」
と述べていたので、さて賭けてもらいましょうか(´Д`)y-〜〜


http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010050600738
普天間、徳之島移転に協力要請へ=鳩山首相、7日に3町長と会談
 鳩山由紀夫首相は7日、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、鹿児島県・徳之島の伊仙、天城、徳之島3町長ら地元関係者と首相官邸で会談する。首相は米海兵隊ヘリ部隊などの一部移転に協力を求める考えだが、町長側は受け入れ拒否を明言しており、話し合いは平行線に終わる見通し。沖縄県内への移設だけでなく、徳之島移転も実現のめどは立たない状況だ。
 首相は6日夜、記者団に「沖縄の負担をできる限り減らしていきたい。沖縄から近い徳之島の皆さんに迷惑を掛けることは(自分自身が)十分に理解する中で、(3町長に)理解いただけるよう努力したい」と語った。
 首相と3町長との会談は7日午後3時から行われ、3町長は移転に反対する徳之島内外の住民約2万6000人の署名を首相に手渡す。伊仙町の大久保明町長は6日夜上京し、羽田空港で記者団に「米軍も無理だと言っている。住民は90%以上が反対だ。いくら首相に頼まれても、無理なものは無理だ」と強調。同席する鹿児島県の伊藤祐一郎知事も同日午後、県庁で「県としても賛成できない旨、明快に伝えたい」と述べた。 
 政府は普天間移設について、現行計画を修正し、沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部にくい打ち桟橋方式で滑走路を建設するとともに、最大1000人の航空部隊やその訓練など基地機能の一部を徳之島に移すことで、沖縄の基地負担軽減を図る方針だ。
 しかし、徳之島では先月18日に開かれた反対集会に全人口の6割近くとされる島民が参加し、地元町長だけでなく民主党鹿児島県連も受け入れに反対。米側も4日の日米実務者協議で、ヘリ部隊を沖縄の地上部隊と約200キロ離れた徳之島に移せば一体運用に支障が出るとして難色を示している。(2010/05/06-22:15)時事通信